スコータイ 観光ガイド

photo:Sukhothai / Mikel Lizarraldeスコータイは、バンコクから北へ約440km、バンコク北バスターミナルからバスで7時間の場所に位置する街。タイ人による史上初の国家の王都であり、約200年もの間タイの中心として栄華を極めた街で、現在はそれらの遺跡が数々残る遺跡の街だ。

スコータイは初め、クメールのアンコール朝支配下における都市国家の一つでしかなかったが、アンコール朝の王のジャヤバルマン7世が亡くなり支配力が弱まると、ポークン・バーンクラーンがクメール人を追い払い、初代王として即位し、スコータイ王朝としての歴史が始まった。その後、3代目のラムカムヘーン大王の下、現在のタイの礎を築いた。それらの遺跡は東南アジアで最も価値のある史跡の一つに数えられ、世界遺産にも登録されている。

スコータイの街は現在、ヨム川沿いに広がり、かつての繁栄が信じられないほど、小さく、地方の街といったたたずまいをしている。街中は、街のエリアと遺跡のエリアに分かれており、スコータイの街自体を新市街というのに対し、スコータイ遺跡公園は旧市街と呼ばれている。街の中心地は市場前のロータリーで、夜になるとたくさんの屋台が出て賑やかになる。ヨム川沿いの通りではナイトバザールが開かれ、お土産などを見て回るには最適だ。

旧市街の方にはほとんど宿泊施設が無いので、ホテルは新市街の方で探すことになる。そしてやや複雑なのが、行き先別にいくつもに分かれているバスターミナルで、バスに乗る前にホテルのフロントなどでどこから乗ればいいのか確認することをおすすめする。

ワット・マハタート

城壁内のほぼ中央、王宮の西にある、スコータイでもっとも重要とされる王朝の王室守護寺院で、1345年に初代シーインタラーティット王の命により建造された。200m四方の広大な敷地内にかつては本堂のほか、185の仏塔と18の聖堂があったという。

現在寺院の中心をなしているのは、先端に蓮のつぼみ形を模した飾りがある主仏塔チェディとヴィハーン跡で、この蓮のつぼみの飾りはスコータイ建築独特のもの。チェディの基部には、礼讃して座るブッダの弟子を描いた漆喰の装飾が施され、台座には仏像が座している。また境内の東には、アユタヤー時代に増築されたといわれる石造りの大仏像がある。

ラムカムヘーン大王の銅像

スコータイの最盛期を築き、現在のタイの礎を築いたラムカムヘーン大王の銅像で、右手に経典を持ち、左手でその教えを説いている。玉座にはラムカムヘーン大王のの生涯を描いた浅浮き彫りが施されている。

ワット・スィー・サワイ

ワット・マハタートの南西に位置し、赤土の壁で周囲を囲んだ3つの塔堂を持つ寺院で、12~13世紀にクメール人の手によって造られた。もとはヒンドゥー教寺院だったが、その後タイ族により仏教寺院に改修されたことが、ここで発見されたサヨムプーというヒンドゥー彫刻の跡からわかった。

ラムカムヘーン国立博物館

偉大なる王の名前が付いたラムカムヘーン国立博物館は、1964年に開館し、スコータイやシーサッチャナーライで発掘された仏像や遺物などの美術用品を多数収蔵している。特に、タイ文字で書かれた最古の文書のラムカムヘーン王碑文のレプリカやブロンズ製の遊行仏像は有名だ。ほかにも、クメール時代の陶器や美術品、スコータイ特産のスワンカローク焼きなども見られる。

開館時間は毎日9:00~16:00で、入場料は150B(タイ人は30B)、遺跡共通券350B(タイ人は70B)で入場が可能。

ワット・プラ・パイ・ルアン

サンルアンゲート(北門)の約500m北の当時は街の中心だったところにある、ワット・マハタートに次ぐ重要な寺院で、12世紀末にクメールの王ジャヤバルマン2世によって建造された。もとはヒンドゥー教寺院だったが、タイ族により仏教寺院に改修された。

殿堂の周りは堀に囲まれ、中には塔堂が3つあったが、南と中央の塔堂は砕けてしまい、現在は飾り漆喰で装飾された北の塔堂の1つだけしか残っていない。塔堂の前にはヴィハーンと砕けたチェディがあり、チェディの台座は漆喰の座仏像で装飾されている。その他、正方形の屋根の無い大本堂には、座仏像・涅槃像・立像・歩行像の異なる4体の仏像が置かれている。

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