チェンセーン 観光ガイド

photo:The Golden Triangle in Thailand (2007-02-280) / Argenbergチェンセーンはバンコクから北へ885kmの場所に位置し、北バスターミナルからはチェンライ経由の1等バスで約12時間30分だ。

チェンセーンは10世紀から12世紀にかけて栄えたチェンセーン王国の遺跡が残る古都で、一言でいうと城壁の街だ。国境地帯にあっても、相変わらず古い城壁に囲まれた静かなたたずまいをしている。

チェンセーンはバンコク王朝初期、ビルマ軍による占拠を防ぐためにラーマ1世によって街全体が焼かれ、一時廃墟となったが、1881年に今の姿に復興され、その姿を現代に伝えている。

街は南北には長いが小さいため、十分歩いて回ることができるが、街なかの交通機関としては、サムローとトゥクトゥクがある他、レンタサイクルやミニバスもある。ただ、郊外のお寺やゴールデン・トライアングルへ行くには、坂道があったり道が悪かったりするのでやめておいたほうがいいだろう。

街の北側、城壁の外側の小高い山にあるワット・プラ・タート・チョーム・キティからは緑に囲まれた街が一望できる。チェンセーン博物館には、ラーンナー・タイ王朝時代の工芸品が一堂に集められており、色鮮やかな民族衣装や楽器も展示されている。見所のひとつは、2004年にオープンしたオピウム・ホールで、かつてチェンセーン周辺で盛んだったアヘンの歴史に関する博物館だ。昔のアヘン吸引具や、阿片窟の再現などが展示されている。

最近は近郊に大規模な観光リゾート化計画が進められているので、この都市が再び注目されるようになる日は近いだろう。

パサック歴史公園

市街地の西には10世紀から12世紀頃にかけて繁栄したチェンセーン王国のワット・パサックを中心とした寺院などの遺跡が整備され、歴史公園となっている。入園料は20バーツ。入口には胴がない怪物の彫刻が据えられているが、広い公園の中にひっそりとたたずむ寺院跡を眺めながら散歩をするとリフレッシュできるだろう。

ワット・チェディ・ルアン

セーン・ムアン・マイ王によって1332年に建立された、チェンセーンで最も高いパゴダ(高さ88m×底の幅24m)がそびえる寺院で、北タイ様式で建てられたお寺の中では最大級のものと言われている。底の部分は8角形で、上に行くに従って丸い鐘の形になるというのが特徴。余談だが、日本のスカイツリーも底は三角形で、上に行くにつれて丸くなっている。

話を戻そう。このお寺の見所は、何と言っても本堂の背後にそびえ立つ仏塔チェディ・ルアン。元々高さ86メートルあったが、1545年の地震で上部30m程が崩れてしまった。しかし、日本とユネスコの援助で1992年に修復された。その際に、創建当時の記録が残っていなかった為、北タイ様式にすべきか、タイ様式にすべきかの議論が行われた。現在も半壊した状態のまま残っている巨大な仏塔は見応えあり。

ゴールデン・トライアングル

チェンセーンの市街から北へ約9km行くと、タイとラオスを隔てるメコン川と、タイとミャンマーを隔てるルクア川が合流する地点があり、ソップ・ルアクという村がある。ここはタイ・ミャンマー・ラオスの3国の国境が接しているところで、ゴールデン・トライアングルと呼ばれている。

以前ここは、アフガニスタン・パキスタン・イラン国境付近の“黄金の三日月地帯”と並ぶ世界最大の麻薬・覚醒剤密造地帯で、中国系のシャン族のクンサーがその大部分を押さえていたが、当時ソップ・ルアク村には危険な雰囲気はまったくなかった。実際には、ミャンマー領の奥地で製造されていたため、ソップ・ルアク村には害がなかったようだ。

現在、3国の見渡せるメコン川をチェンセーン方向へ向かうと、アヘンの家(アヘン博物館)があり、その横の道を山へ向かって登っていくとワット・プラターン・プーカオがある。ここは、3国の国境が接している地点を見渡せる展望台になっており、観光シーズンになると、数件の土産物屋が並び、少数民族のきれいな衣装を着た子供たちが観光客相手に商売をしている。

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